保育園生活で避けては通れないのが、病気。
一般的な風邪やインフルエンザに加え、溶連菌や手足口病、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ…子どもをもつ前は知らなかった病気のオンパレードに驚いてしまう人もいるのでは。
今日は、元保育士である私が、たくさんの子どもと関わってきた中で、病気をもらいやすい子としない子の差や、流行する病気の種類や対策についてお話していきたいと思います。
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保育園 病気しない子ともらう子の差は?
病気しない子ともらう子の差は?
保育園に同じように預けていても、病気を全然しない子と、あらゆる病気をもらう子っていますよね?
できれば病気しないで過ごせるようにしてあげたいもの。
ではどのような違いがあるのでしょうか?
科学的なことはいろいろあると思いますが、今日はそれは置いておいて、ここでは元保育士の肌感として感じてきたことをあげていきます。
薄着
寒いのでは…とタイツやもこもこのセーター、その下には肌着とタートルネックと…といろいろ着せてくるママさんがいますが、子どもは大人よりも何気ない遊びの中でもたくさん動きますので、大人が思うよりも、意外と暑がっています。
背中に汗をかいていたら、すでに暑い。
いつも私たち保育士が『寒くないのかな?』と思っている薄着服装をしている子の方が風邪はひいていなかったです。
よく食べ、よく動く
お散歩に行くと、同じ年齢、月齢でも途中で疲れてしまう子っています。
疲れて、歩きたくないとぐずり、抱っこで園に帰ってくる、もしくはお散歩カートに乗って帰ってくる。
すると、たくさん歩いた子に比べて、
お腹もすきませんよね。
昼食の食べも悪い。
そして眠りも浅い。
そんな子は本当にすぐ熱を出していました。
これは、どんなパパママだって、たくさん食べてほしいし、たくさん遊んでほしいと願っていると思います。
それでも、差が出てしまうので、本人の生まれ持った個性によるところも大きいと思います。
でも、その中で、少しでもできることとして、お休みの日はパパママとお散歩に行く。
お散歩に行った先の公園で、パパママはベンチでのんびり見守り…ではなく、一緒に走り回る。
これをやってあげるだけで、少しずつ体力をつけていくのではないでしょうか。
園で出会った体力がある子どもたちのお休みの過ごし方はそんな感じでしたね。
入園前にいろいろな菌に出会っている
入園前にいろいろなところに出かけて、いろいろな人と出会い、いろいろな物を触って舐めて…としてきた子はやはり強いです。
子育て支援センターや、ショッピングセンターの遊び場など、いろいろなところに出かけてみましょう。
その際、「汚い汚い!」と除菌シートでふきまくる…なんて必要はありません。
本当に汚いものは洗ったりふいたりした方が良いですが、少しずついろいろな菌に触れるのも丈夫な体を作っていく大切なステップ。
お友達と遊ぶこともできて、きっと良い経験になります。
休日は子どもに合わせたスケジュールで動く
平日働いていると、土日にやりたいことがたくさんありますよね。
でも大人の都合に合わせて、土日フルに動き回ると、子どもには負担が大きすぎます。
土曜にショッピングに出かけたら、日曜日は近所の公園で遊んで、夜は早く眠るなど、子どもの心と体に向き合った日を一日設けてあげましょう。
また、保育園での一日の流れを崩さないのも大切。
保育園の昼食時間やお昼寝時間となるべく同じ時間に、食べたり眠ったりできるように、調節しましょう。
土日でリズムが乱れてしまった子は、月曜日保育園で大変な思いをしているのですよ…
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流行する病気種類や対策は?
流行する病気と対策 秋・冬編
では実際にどのような病気が流行するのでしょう?
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという細菌によって引き起こされる肺炎。咳、発熱が主な症状で中耳炎などを併発することも。
潜伏期間が2~3週間あるので、気付かないうちに感染を広げていることがあります。
飛沫感染ですので、普段の手洗いうがいで防ぐことができます。
溶連菌
A群溶血性連鎖球菌が原因の感染症、飛沫感染と接触感染します。
とびひ、扁桃炎、紅い発疹などが特徴です。
とびひは子どもが触ってひろげてしまうこともあるので、日々全身チェックを行い、早めに気付いて対処することが大切です。
また、春夏にも流行します。
感染性胃腸炎(ノロウイルス)
ノロウイルスによって感染します。手指や食品による経口感染です。
嘔吐、下痢、腹痛が主な症状。発症している子の便や吐しゃ物をしっかり処理しないと、感染が広がります。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスによって感染します。
子どもから大人まで、毎年流行する病気です。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、倦怠感を伴います。
子どもはまれではありますが急性脳症を引き起こすこともあるので、予防接種を受けたり、室内の湿度管理、手洗いうがいの徹底などで防ぎましょう。
予防接種を受けていると熱が高くならなくても発症している事があるので注意が必要です。
流行する病気と対策 春・夏編
ヘルパンギーナ
38℃~40℃の発熱、喉の痛み、食欲不振が主な症状で、咳によって飛沫感染します。
発症後からしばらくは、便からウイルスが排泄されるので、おむつ替え後はしっかり手を洗うことで感染拡大を防止しましょう。
手足口病
口の中や手足の発疹、発熱が主な症状。飛沫感染と、接触感染があるため、手洗いうがいによって防ぎましょう。
口の中の発疹が痛み、お腹はすいているけど食べられないことも多いので、ゼリーや柔らかく煮たうどんなど、本人が食べやすそうなものを試してあげましょう。
麻しん(はしか)
麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。
高熱、咳、鼻水、発疹が主な症状で、飛沫感染、空気感染、接触感染と感染経路が複数あり、感染力が強いため、注意が必要です。肺炎や中耳炎を合併しやすいとも言われています。
風しん
風しんウイルスによって引き起こされる発疹性の感染症です。発熱、発疹が主な症状です。
などなど他にも様々な病気、感染症がありますが、手洗いうがいは様々な病気の対策に有効です。
パパママも職場や通勤経路の菌を家庭に持ち込まない、子どもも保育園の菌を持ち込まないよう気を付け、家族みんなで健康に暮らせるようにしたいものですね。
まとめ
保育園生活で避けては通れない病気。
でも、できる対策はしっかり行うことで、なるべく元気に過ごさせてあげたいもの。
よく食べ、よく遊び、よく眠り、手洗いうがいをする。
幼児期に身に着けたい基本的生活習慣をしつけることで、病気対策にもつながりそうですね。
やっていないことがあれば、今日からぜひ試してみてください。
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