いよいよ新学期が始まりましたね。
初めて子どもと離れて、毎日泣いて登園するわが子を見て、不安な思いを抱えているママさんも多いのではないでしょうか。今日は元幼稚園教諭として、幼稚園年少組の人数やクラス分け、泣かなくなるのはいつ頃か?などについてお話していきたいと思います。
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幼稚園年少の人数やクラス分けはどう決まる?
最初に人数を決める。何クラスに分ける?
幼稚園の1クラスあたりの人数は、学校教育法で定められています。
1クラスにつき35人以下が原則です。
そのため、新入園児が40人いれば、2クラスに分けて約20人ずつにします。
新入園児がぎりぎり35人の場合も、転入園児が入る余裕や、クラス運営のしやすさを考えて、1クラスでもいいけど2クラスに分ける。という場合が多いかと思います。
年少組のクラス分け。まずは仲良しさんをくっつける!
幼稚園に入園する子の多くは、ママと初めて離れて生活します。
子どもは生まれて最初にたくさん世話をしてくれた人を信頼し、安全基地とします。
多くの場合それはママやパパです。
ここでは仮にママとします。
ママという安全基地があることで、知らない場所に行っても、なんとか遊べたり、知らない人に会って不安でも、ママの後ろに隠れたりすることで、自分の心を保っていられるのです。
では入園して、いきなり安全基地がなくなってしまった子どもたちはどうするでしょう?
とても不安ですよね。
そのため、なんとか心を保つために、安心できるものを探します。
それはお気に入りのキーホルダーだったり、抱っこしてくれる先生だったりするのですが、顔見知りのお友達がいたらどうでしょう。
この子とは、ママがいる安心できていた時にも一緒に遊んでいた。
ちょっと安心!と感じて、遊びだせたりするのです。
そのため幼稚園は、入園前に仲良しのお友達や、家はどこでどの公園に行くかなどを事前にママさんに聞き取り調査をし、仲良しのお友達をなるべくくっつけてクラスを組みます。
年少組のクラス分け第2ステージ。将来的に仲良くしてほしい子とくっつける!
仲良しさん達をなるべくくっつけて組んだら、次は、将来的に仲良くなってほしい子を決めます。
例えば入園前から仲良しのお友達が1人で、その子が小学校の学区は違ったとします。
幼稚園にいる間、入園前に仲良しだった子としか仲良くなれなかったら、小学校に入学した時に、仲良しの子が1人もいない!なんてことになってしまうのです。
そのため、入園してすぐ仲良くできる子、長い目で見て、仲良くしてほしい子が、全ての子にいるように組み合わせます。
年少組のクラス分け仕上げ!
大体の組み合わせができたら、仮にそのクラスで過ごしてみます。
一日入園や、入園説明会でママはホールでお話、子ども達はクラスで遊ぶ。
なんて機会ありませんでしたか?
あれは、最終的な子ども達の相性を見ているんです。
複数クラスがあれば、泣く子、やんちゃな子、しっかりした子などをバランスよく配分します。
すると月齢も大体バランスよく各クラスに配分されます。
しかし、クラス運営の難しさは全く同じにはなかなかできないもの。
そのため、ここで大変そうなクラスを見極め、そのクラスはベテランの先生が受け持ったり、フリーの先生の待機部屋が近いクラスに配置したりします。
泣く子がいなくなるのはいつ頃?
泣く子がいなくなるのはいつ頃?
さて、クラスも決まり、いよいよ入園。でも毎日すごく泣いている。
いつ頃泣かなくなるんだろう…気になりますよね。
これには個性もすごくあるので、一概には言えませんが、ゴールデンウイークがひとつの目安になります。
ゴールデンウィークに入る前には多くの子が泣かずに登園できるようになっていることが多いです。
そして、ゴールデンウィークで長い間おうちで過ごし、ゴールデンウィーク明け、また数日泣いて登園。
というのが毎年のお決まりパターンとなっています。
ただ、最初に入園した時よりは格段にすぐ泣き止みますので、ご心配なさらず。
また、ゴールデンウィークを迎えずとも、泣いている子は入園から一週間で約半分、二週間で4分の一くらいには減ってきますし、登園時はないていても、日中は楽しく過ごせている。
なんてことも多いものです。
ママさんが、いつまで泣いているんだろう…と不安になってしまうと、子どもは余計に不安になってしまったり、泣いているのはいけないんだ。我慢しなきゃ!と無理に我慢してしまうことも。ここで無理をさせると、秋頃になってから、不安な気持ちが抑えられなくなって、しくしく泣きだす…なんてことにもなりかねません。
後から出てきた不安は長引くことが多く、対処も繊細な対応が求められるものです。
そのため、入園時には泣きたいだけ泣かせてあげて、ママはどっしりかまえて、おうちでたくさん甘えさせてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ママさんの疑問や不安な気持ちを少しでも解消することができましたか?4月は変化の季節。大人も子どもも、不安や疲れが出てくるものですが、ここを乗り越えれば、大きな成長と楽しい体験がたくさん待っています。ぜひどっしり構えて、入園時の不安を乗り切ってくださいね。
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